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妄想で生きているのだ

ちさとの妄想と愚痴の日記 HPに頂いたコメントのお返事置き場

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犬も歩けば…9

痛いよぉ~
大声で泣き叫んでいる自分がいた。
まだ小さい頃、父ちゃんの後ろをこっそりつけて行き、そして怪我をした。
まるで火傷したように痛むのは鼻の根元。
その痛さにイルカは泣くことしかできない。

「イルカ…」

父ちゃんの声が聞こえた。
助けて父ちゃん、母ちゃん…
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犬も歩けば…8

「イルカ…イルカ。」
「イルカ、晩御飯だよ~」

通りの向こうでイルカを呼ぶ声が聞こえる。
うつらうつらと舟を漕いでいたイルカは、はっと目を覚ました。

「ナルト、クシナ母ちゃん。」

むくりと起き上がったイルカはドアに向かうがドアは開かない。
イルカはくるりと部屋の中を見回した。
ここから脱出出来そうなのは今までイルカがいた窓だけだ。
よじよじとなんとか出窓によじ登り、開いた窓から外を見下ろす。

「イルカ~」

外からナルトの声が聞こえる。

「よし。」

意を決してイルカは窓から飛び降りた。

犬も歩けば…7

「父ちゃん、母ちゃんにみつかったらまた蹴りいれられるってば、見つからないうちに帰るってばよ。」
「うーん、でもこの子可愛いしこのまま家に連れて帰ろうかな~」
「だめだってば。イルカは母ちゃんが拾ってきたんだってばよ。母ちゃん悲しむ。」

半分眠りに入りかけていたイルカは耳に入る言葉を聞き流していた。

犬も歩けば…6

「あのねあのね、夕べやっとね、ナルトとクシナかあちゃんが帰ってきたの。だからね、昨日はナルトが一緒にお風呂に入れてくれたの。それでね、一緒に寝てくれたんだ。」

犬も歩けば…5

「かわいいなぁ~」

目の前に知らない人間がいた。

「う~」
「あーごめんね。まだ眠いよね。いいよ~ゆっくり寝てなさいね。」

イルカが唸っても人間は気にもせずにブランケットをかけてきた。
人間に文句を言おうと思ったけど、横から伸びてきた手がぽんぽんと背中を叩くからうとうとしてきた。
人間の黄金色の髪に見覚えがあるなぁ~と思いながらイルカは眠りについた。

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