酔っ払いヤマトは愚痴っぽい。特にカカシに関しては。
でも先輩の前はいい子ちゃんなので、カカシは知らないと思ってるけどすっかりバレバレ。
最近のヤマトの愚痴をこぼす相手という犠牲者はイルカ。
イルカは実はひそかにカカシの事が好きなので、カカシの話を聞きたいがためにヤマトの愚痴を聞く。
カカシもそんなヤマトを放っておいたが、イルカに知られるのはマズイと、よく飲みに行く二人を邪魔したりして…
「イルカさん、聞いてますかぁ~先輩ったらね~」
「聞いてますよぉ~で、カカシしゃんがカッコイイんですよね~」
「違う~どれほどひどいかって話しれすよぉ~」
「…カカシしゃん、どんなタイプがしゅきなのかなぁ~俺のことどう思ってるのかなぁ~」
「だぁかぁらぁ、あの人はひどいひとなんれす~そんな人のところにあなたを嫁には出せません~」
ヤマトの言葉に途端泣き出すイルカ。
ぽろぽろ流す涙に慌てるヤマトはおしぼりを差し出した。
「やっぱり俺、ダメなんですね。(涙)」
「いっいやそんなことはなくなくはないけど…ああ、泣かないで下さいよ~」
「ヤーマト君、どうしてイルカ先生泣いてるのかな?」
ひやりと空気が流れた。
「せっ先輩っ!」
がしりと肩をつかまれたヤマトはぎぎぎと油を差し損ねた扉のように、ぎこちなく後ろを振り向いた。
ニッコリと笑顔のカカシの目は笑っていない。
「イルカ先生はいい嫁になりますよ、絶対に。」
「本当ですかぁ。」
カカシの言葉(絶対にヤマトに対しては使わない甘ったるい声だ)にイルカの顔は綻ぶ。
「そろそろ解散にしたほうがいいんじゃない?明日仕事でしょ?」
ヤマトの肩をつかんだ腕が持ち上がり、ヤマトもつられて立ち上がる。そのまま店のそとに押し出されるかたちとなったヤマトは「さっさと帰れ」と耳元で囁かれた背筋を凍らすような冷ややかな声に
「じゃ、ボクはこの辺で…」
と向きを変えた。
「イルカ先生送りますよぉ。」
カカシの言葉に照れるイルカを視界に止めながら、イルカを犠牲にしてヤマトは逃げた。
「ごめんなさいイルカさん~」と心の中であやまりながら…
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